某博士課程のblog 2

私立6年制薬学部卒,博士課程進学者のblogです.記事の前にカテゴリ中のprofile(随時更新)をご覧いただきたいと思います.

博士課程に進学した理由、研究室に配属される後輩へ

Cherry Blossoms

卒業式を終えてこの春から博士課程に進学します。

私立6年制薬学部で博士課程に進学するのは稀です。数%以下です。
そんな状況だから、周りから珍しがられる。
いろんな人に「なんで進学するか」を聞かれる。
あんまり聞かれるから、自分でもなんでか考える。
入ってから考えると別のことが見えてくる。
二つのことが考えられる。
一つは研究が面白いから。プラスの理由だ。
これは志望動機に書くから、進学する前から人に語れる。
こう、こう、こういう理由でこういう研究がしたい。といったようなものだ。
 
実は博士課程に進学する人は稀だが、研究を面白いと感じる人はそれよりも多い。
 
では何故その人たちは進学しないのか。
一つは他に魅力的な進路があるからだろう。これは全然構わない。
ただもう一つ。マイナスの理由がある。
4年という時間の長さ、早くお金を稼ぎたいといった理由を持ってる人がたまにいる。
こういうのを聞くとすごく勿体無いと思ってしまう。
こういう人たちは周りに流されていると思う。
おそらくみんなが博士課程に進学する状況で研究が面白ければ進学するだろう。
みんながお金を稼いでいなければ、進学するだろう。
要するに周りが大事なのだ。
周りが就職活動し始めたら、自分も始める。
周りが試験勉強を始めたら、自分も始める。
周りがあるデザインの服を着たら、自分もその服を着る。
年収一千万は超えたい。とかもこの類であったりする。
わりと適当に目標を定める。
周りと一緒になることで安心する。
 
新たに配属される後輩に伝えたいのはこれです。
研究は違う。
自分が大事なのだ。
自分がどう考えるか。
自分がやらないと進まない。
今まで周りをみてきた人も、卒論を書くことで自分のことについて考えてほしい。
少し意識を変えれば、卒論もうまくいくと思う。
是非、自分の考えを世界に放出してほしい。
 
そういうわけで、自分は周りを気にしないから博士課程に進学したという一面もありますってこと。
マイナスの理由を感じないことも進学する理由になりうる。
阻害の阻害は活性化です。
 
例えば、授業中に外で爆音がなるとする。
先生も含め、学生はみんな外に出る。
何が起こったのか気になってしょうがない。
自分はそれをみて「みんな一斉に爆音に操られている、自分は操られないぜ。」とか考えてしまう。
そういうあまのじゃく的な、逆張り的な要素が自分にはあるから進学したのかもしれない。