某博士課程のblog 2

私立6年制薬学部卒,博士課程進学者のblogです.記事の前にカテゴリ中のprofile(随時更新)をご覧いただきたいと思います.

文献を読んで卒論を書くというとこ

今日も実験の卒論指導の予定が 3 つ
さらに文献を調査して卒論を書く人達の発表を聞くことになっている。
なので今日はあまり自分の仕事が捗らない。
昨日の面談で思ったことだが、やはり一人一人にかける時間が長い。
一人二時間かかることもある。
普段から話しておけばそこまでかかることもないように思うのだが、未だ解決策は模索中だ。

そして、他の薬学部は知らないが、うちの大学では文献を調査して卒論を書くという学生も一定数存在する。
これは、実験を指導する人数が足りていないことを表しているように思う。
指導者がいないからおざなりになる。
ただの義務として受け止める学生が多い。
そうなると全然面白くない。
文献で卒論を書くということは、人類の叡智がどこまで及んでいて、どこまで及んでいないか、その境界線を見ることだと思う。
それが出来なければ新しいものは作ることができないし、どこが新しいのかまとめることが出来なければ人に伝えることも出来ない。
そして、それらをまとめてから、課題を見つけ、その対策を考えて実行するのが研究の始まりだと思う。
進学した自分もまだまだ出来ていないと感じるほど難しい。
毎日、何回か自分を悔いるし、才能ないなと思う。
でもこれが出来るようになった自分はいつでも人類の叡智を知れるわけだし、専門分野に限らない共通の方法論だから、より自由に新しいことが出来ると思える。だからやめられない。
あー真面目な話になった。