もっと早く知りたかった!研究室に配属されたら参考にしたいサイト2つ
実はタイトルに反して僕はこういう感情は抱かないんですが,
抱いたとしても一瞬で,次の瞬間にはこれをどう活かすか考えますので
ってなポジティブ野郎はおいといて
サイト2つを紹介します.
1つ目はうちの研究室の教授から紹介されました.
大学研究室の歩き方講座
http://www.ikiiki-lab.org/category/arukikata/
研究室で起こる教員と学生の思い違いをスキットで描いています.
スキットが面白いので,
一般の方でも理系の研究室の雰囲気が分かると思います.
この時,教員はこうして欲しかったというのが学べます.
概して,教授は学生に指導しづらいようです.
例えば,学生の努力が足りない時のスキット
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これが一般企業なら楽々とこう言えます.「おまえ!給料もらってるんだぞ!もっと仕事しろ!」って.
岡:なるほど.ここは大学だし,学生さんは給料をもらって研究しているわけではないですしね.
宮:そうなんです.そこがスキットの後半で教員が学生に強くいうことをためらっている理由なんです.ちなみに,学生には”卒業する”という目標がありま す.しかし,昨今,卒業論文または修士論文の優劣で学生を落第させることは滅多にありません!なので,教員が学生にたいして「このままだと卒業できない ぞ!」という言い方は効力を発揮しないのです.
岡:しっかり学んでいない人も卒業させちゃうってこと?それは問題なのでは?
宮:ドキ! もちろん,相当ひどい学生は落第なり留年なりはしてもらいます.でも,一般的に卒業する学生は就職が決まってますよね.落第させるとその会社に迷惑がかかるし,内定取り消しという超ダークな経歴が学生についてしまうのを避けてるんですよ.
岡:じゃあ,結局,学生はどういうモチベーションで研究をしているんでしょうか?
宮:そこが大事なんです.一般的には,大まかに3つあると考えられます.(2007イキイキ研究室増産プロジェクト調べ)
1)先生が怖いから(研究しないと怒るから)
2)とりあえず卒業したいから
3)自分なりに研究に興味あるから,成し遂げたいから
1)は外的,2)は義務的,3)は内的なモチベーションと区別されますね.
岡:なるほど.わかりやすいですね.ただ「先生と研究を進めていくのが楽しいから」というのはないんですね:笑
宮:痛いとこつきますね.ここで教員がもっているモチベーションも紹介しておきます.
1)研究を進めたい!
2)学生をきちんと育てて社会に出してあげたい!
3)時間的ゆとりが欲しい!
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重要なのは太字のところ
学生と教員のモチベーションが一致するには,
学生の3(自分なりに研究に興味あるから,成し遂げたいから)と教員の2(学生をきちんと育てて社会に出してあげたい!)を一致させる必要があります.
ベストは向上心が研究者に結びつくことだと思いますが,
研究室に配属されるのは,研究者になる学生だけではありませんからね.
関係ない企業に就職する人もいます.
研究で学べるスキルに興味を持てれば,成功なんじゃないでしょうか.
研究で学べるスキルについては2つ目
http://d.hatena.ne.jp/next49/
で述べられています.
研究と関係ない職業につく人でも,研究を通して学べるスキルは役に立つはずです.
また,こちらは研究で悩んだ時に参考になる記事がたくさんあります.
論文の違いとか研究の進捗状況の報告の仕方とか
繰り返し読むことをおすすめします.
一緒に研究楽しみましょう!