某博士課程のblog 2

私立6年制薬学部卒,博士課程進学者のblogです.記事の前にカテゴリ中のprofile(随時更新)をご覧いただきたいと思います.

やたら成分が気になる薬学生 こんなこと考えます.

Proteins Layer

今日もテストなので,

以前のブログから借用してきました.

コンタクトレンズの洗浄液を見て思ったこと.

 

 

コンタクトレンズの洗浄液には

タンパク分解酵素が入っている.

タンパク分解酵素もタンパク質で出来ているということを
他の医療従事者は知っているのだろうか.
看護学科とか習うんでしょうか.
知っているというか
感覚的に理解しているんだろうか.

酵素には至適pHと至適温度がある.
タンパク分解酵素であれば,

タンパクを分解するという仕事をするために
最適なpHと最適な温度がある.
例えば,胃液に含まれるペプシンは,

胃酸のpH1~3くらいですか.
温度は体温の37度です.
そういう条件がそろわないと働いてくれない.

実験で細胞を扱う人は

トリプシンという酵素を使うと思う.
こいつを冷蔵庫から出してすぐに使っても効果がない.
薬学生はこういう経験をしている.


話をコンタクトレンズに戻す.
毎日冷たい水で洗って,

冷たい外気にさらされた洗浄液の中の酵素
しっかり働いてくれるんだろうか.
こういうことを考えられるようになったのも

薬学を学んでからだと思う.
これが役に立つかは分かりませんが,

ところで37度以下でバリバリ働くタンパク分解酵素ってあるんでしょうか.
植物由来とかありそうですけど,タンパク分解するようなやつはなさそう.
誰か教えてほしいです.