某博士課程のblog 2

私立6年制薬学部卒,博士課程進学者のblogです.記事の前にカテゴリ中のprofile(随時更新)をご覧いただきたいと思います.

装置中の粉体が受ける力

9時間滞在。
たるんでる。
発注した物品が来ないと実験がスタートできない。
手を打つのが遅れてしまった。
ここまで遅いと自腹で買った方が良かったかもしれない。
やはり計画性のなさ、準備の悪さは時間を食いつぶす。
常に先手を打たなければ停滞してしまう。
相変わらず下準備と文献読みは結構進む。
しかし、物の接着機構というのは難しいですね。
凝集仕事、表面自由エネルギーを勉強中。
粉体同士の付着は主に静電気力、ファンデルワールス力、液架橋力によるらしいのだが、状況によってどの力が働くかは異なるのだろう。
正と負に帯電した粒子同士が静電気力で引きつけられて付着したとして、その後はどんな力で付着が持続するのだろうか。
電荷は相殺されてファンデルワールス力に基づく付着が生じるのだろうか。
とりあえず二種の粉体の表面エネルギーと付着に関する文献の複写を依頼したので待つことにしよう。
今日は帰りに装置中の粉体が受ける力をイメージすると、ある仮説を立てることができた。
仮説を実証すべく早く実験がしたいものだ。


保険薬剤師集団指導?

3時間滞在。
8時間労働のあとだが、20分の仮眠で回復して、要旨作成。
新しい文献が見つかったから修正するも良い言葉が思いつかず、ちょっと変えて終了。
始めからしっかり、調査しとけよって話だけど、初心者やからしゃーない笑
博士卒業する頃にはしっかり調査してから研究出来るんだろうか。

仕事の話だけど、保険薬剤師に新規に登録されると保険に関する集団指導があるらしい。
平日の昼間に呼び出されると時間が使いにくい。
行かなくて良いものだろうか。


実験とデスクワークの両立

10時間滞在。
今日も乳化重合。
出来上がりの色を見る限り、粒子径の増大は成功してそう。
5日後に評価の予定。
元の二倍が理想なんやけどな。
下準備も順調に進んでいる。
明日、仕事の休憩の合間に様子を見たいところ。
要旨は完成して明日、フレッシュな目で見直そうとしてたけど、事態が変わる。
自分と同じアプローチの文献を発見した。
切り口は違うけど、やはりこの道の大家、すでに大抵のことを実験している。
同じアプローチだから文献の英語も参考になるし、自分の実験系と何が異なるかよく見える。
何故この結果になったのか、検討されていない項目も気になる。
この年代の学会要旨か討論会の資料になにか手がかりはないか。
詳細に読む必要がありそうだ。

明日は仕事前に器具の洗浄と水換え、先生にメール出来たらいいかなぁ。
先輩の実験は論文だけで再現できないことが多い。


要旨の形式と焦点

12時間滞在。
乳化重合一回。
粒子径測定。
分級。
下準備。
要旨作成。
論文読み。
要旨は学内の発表のためのものです。
大学院演習の要旨は背景に焦点を絞ったものになっていたため作り直さないといけない。
今回はしっかり結果を発表するので、目的・方法・結果考察に分けたものを作ります。
こういうのもだんだん慣れて言葉のチョイスや焦点の絞り方が上手くなるんだろうな。学会ごとに狙いや理解のレベルを調節しなければならない。
今はまだ時間がかかる。
さらにこれを英語となるとまだまだ遠い。
実験の方は思ったより粒子径が大きくならなかったので、少し処方を変えてみます。
乳化重合では界面活性剤の量を減らせば粒子が大きくなることが知られている。
試してみる価値はある。

オープンラボ

更新一日サボッてしまった。
昨日はオープンラボ。
初日は志望度の高い学生が来るから話がしやすい。
とりあえずブラックというイメージは払拭されただろうか笑
決して強制的に大学に残されているのではない。
それぞれの裁量で残っているのがうちの研究室の特徴の一つだ。
あと書いておきたいのは、進学の話だ。
進学を少し考える学生は多いけど、具体的に学費と収入について考える人は少ない。
うちの大学は学費が非常に安い上に、返還しなくていい奨学金が頂ける。
薬剤師として働きながらなら十分、自立が可能である。(自分は甘えているが
進学を少しでも考えているならその辺のことも調べるといい。

未知の材料

10時間滞在。
共同研究の実験はなかなかうまくいかず…
でも使用歴のない材料を使うのはかなり勉強になる。
そして企業の人との会話も勉強になる。
普段使わない装置の使用方法もある程度慣れたから収穫だと思う。
発注した試薬も届いたので隙間時間に明日の下準備を完了。
なんとか次の進捗報告、さらには学会の要旨〆切には間に合わせたい。
明日はオープンラボがお昼からあるから午前中に一つ実験を終わらせたいところ。
今日も早めに就寝。

進捗報告のスライドはコツコツ作る。

13時間滞在。
今日は朝から6人来た。
だんだん増えてまいりました。

実験の方はサンプル回収して、SEM撮影。
予想通りの結果かな。
明日は共同研究の協力であまり時間が取れないから、朝の時間を有効活用したいところ。

次の進捗報告までに少しずつスライドを作成中。
これは進捗報告が終わった瞬間から少しずつ練り始める。
人に発表しようとして実験すれば、適当な実験はしなくなる。発表するにはしっかり根拠を考える必要があるからだ。
なぜこの実験をしたか。
それが明確になる。
そして、前日まで実験を続けることができる。スライドが出来ていればあとは表に数値を埋め込むだけだ。
途切れることなく次の実験も進めることができる。