粉体の帯電とSEMの話
だんだん湿度が下がってきている。
大学院で粉体を扱い出してから、毎日湿度計を見ているけれど、4月くらいの湿度になっている。
下がりすぎると自分の研究に障害が発生する。
静電気で関係ないところにヒラヒラと付着するのだ.
材料も帯電しやすいものだからなおさら.
帯電といえば、SEMでは導電性のない試料を導電性にするために金属を貼り付ける。
導電性がないと試料が帯電して,二次電子であふれて像が光ってしまう.
以前、蒸着装置の記事にも書いたけれど
こんな装置で金を真空下で蒸発させて貼り付ける。
またはスパッタリングという方法でイオン化したガスを金属板にぶつけて金属イオンを貼り付ける。
しかり貼付けすぎるとそれはそれで問題.
分厚い金属の膜で覆われれば,表面の凹凸が分かりにくくなる.
SEMの原理については,以下のページを参考にすると分かりやすい.
「SEM 原理」とかで調べてもらっても良いと思う.
基本的には材料の表面の状態をサブミクロンサイズで見る事が出来る.
表面にどんな元素が点在しているか評価できる機能もある.
画像データってのは,論文みてても綺麗だし,
良いものを取りたいところです.