某博士課程のblog 2

私立6年制薬学部卒,博士課程進学者のblogです.記事の前にカテゴリ中のprofile(随時更新)をご覧いただきたいと思います.

自分で研究するということ

Mechanical operator on boiler parts, Combustion Engineering Co., Chattanooga, Tenn.  (LOC)
4日ぶりの更新です。
ご無沙汰しております。
このブログをはじめて三ヶ月が経ちましたが、本当に少しずつアクセスが伸びています。
更新なしでコンスタントに100以上のアクセスをとれるようになってきました。
なかなかじっくり読めるような記事は書けませんが、まずは一年続けていきたいと思います。
 
 
さて、研究テーマもかたまってきて少しずつ手を動かしていく段階になってきました。
手を動かしてから10日が経とうとしています。
なんとかセットアップを二週間で終わらせたいところですが厳しそうです。
主な壁は、部品がない、試薬、物品がない、先輩のノートに測定操作が詳細に書かれていない、取扱説明書がない、などなど。
学部生の頃だといちいちつまづいてた部分ですが今は「まぁよくあるよね」という感じ。
発注できるものは見積もりを取って、説明書がないものは、電話で直接販売会社に聞きます。
先生が知っていればメールでアポを取って教えてもらう。
あらゆる情報収集手段を駆使出来るようになってきました。
 
目下の課題は自分より年上のDSC先輩です笑(20年以上前の測定機器という意味で)
熱分析ですね。
これでコーティング膜のガラス転移点を測定するのですが、ベースラインがかなり傾いてしまって上手くいきません。
液体窒素を貯めるためのタンクも細胞用のものか魔法瓶しかないので考えものです。
 
昨日は、噴霧乾燥機をいじってきました。
溶液やエマルション、サスペンションをスプレーで吹いて、液滴を瞬時に高温で乾燥させて、粒の揃った真球度の高いポーラスな粒子を作ることが出来ます。
こいつも取説の印刷とつくりが荒く、苦戦してましたがなんとか製品を収集するところまできています。
あとはスプレー送液速度や温度を最適化すれば収率もあがるかな。
 
 
こんな感じで詳細は書けませんが毎日、装置と論文、取説と悪戦苦闘しております。
 
試薬とか測定機器のマニュアルとか揃ってて、先輩や先生が丁寧に教えてくれる研究室もあるでしょうが、うちはあまり揃っていません.
 
何も与えられない。全部自分でやる。
でもそれがいい。あらゆる機器について、自分で責任を持って操作する。
人から言われた操作方法を鵜呑みにしていると少しエラーが出ただけで何も出来なくなりますからね。
苦戦した分、機械に強くなります。
この試行錯誤のサイクルを早めることも重要なのかな。と
これに耐えられず手が止まる人もいますが・・・
 
自分はわりと楽しめます.
おそらく研究者として独り立ちするというのはこういうところからだと思うからです.
自分しか頼れないのだから自分が動くしかない.
自分で研究するというのは,こういう地味なところからだと思います.
 
では今日はこのへんで。
 
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