某博士課程のblog 2

私立6年制薬学部卒,博士課程進学者のblogです.記事の前にカテゴリ中のprofile(随時更新)をご覧いただきたいと思います.

薬学生入院5.6日目!退院間近!浸透圧の話

 
入院6日目の朝を迎えます。
昨日は昼食の後に鼻洗浄なるものを
指導されました。
500mlプラボトルにぬるま湯を入れます。
そして5gの塩を入れます。
体液と等張(0.9g/100ml)にするためです。少し濃いですが、これで鼻に入れた時の刺激がなくなります。
これを点滴スタンド上部に取り付けます。
ボトルの底にゴムチューブがついていて、クリップ操作で水を出し入れします。
これを両鼻にあてがって洗浄します。
写真はこちら
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これを1日3回退院後も続けるそうです。
聞いてねぇわ笑
入院が始まるまでに
手術後のことは詳しく聞きましょう笑
その後、お見舞いで癒されて
あっという間に就寝時間となりました(^-^)
 
寝ている間に鼻に詰めている綿が
取れるくらい息を吐き出せているので、自分の鼻の成長を感じております笑
 
今日は朝食前から採血しまして、
鼻洗浄も無事にこなし、
に至っております。
診察もないので今日は一日中携帯で
情報収集するか、本と論文読むかですね。
 
ではまた明日
 
追記
等張の話がでたので
ついでに書いておきます。
浸透圧が等しい状態をいいます。
浸透圧は分子の種類、
大きさには依存せず、
分子数のみに依存します。
これを束一的性質といいます。
大事なので繰り返します。
束一的性質とは、
分子の種類(塩とか砂糖とか高分子とか薬物分子とか)や分子の大きさ(例えば塩であればÅレベル、高分子であれば数十nmレベル)に依存せず、分子の数のみに依存する性質です。
 
分子数のみに依存するので、砂糖だろうが塩だろうが関係ありません。
注意したいのが、塩は水中で完全電離してNaとClの二つに分かれるので、その分浸透圧は倍になるということです。
束一的性質はほかに蒸気圧降下、凝固点降下、沸点上昇などの現象も含まれます。
CBTで束一的性質に含まれないものを選べとか、ありがちですね。
余談ですが、こういう物理化学の基本的なことは頭に染み込ませた方が良いと思います。自戒を込めて書いておきます。