SGLT2阻害薬について
今日は薬局でSGLT2阻害薬の勉強会があったので、それについて書きます。
国家試験のお役に立てれば幸いです。
糖尿病は予備軍も含めて日本に2000万人いるそうだ。
日本の人口が1億2000万と考えると6人に1人という計算になるから驚く。
この糖尿病の新薬として今年からSGLT2阻害薬という新しい機構の薬が5成分で6製品発売された。
勉強会は主に副作用の内容であった。
この薬には頻尿、口渇、降圧という副作用があるようだ。
何故これらの副作用がでるかというところを書こうと思う。
作用機序としては腎臓で吸収しそびれた余分な糖を再吸収するトランスポーターを阻害する。
しかし、このトランスポーターはグルコースと同時にナトリウムも再吸収している。
ナトリウムの再吸収を止めるというのは典型的な利尿薬の作用だ。
ナトリウムを遮れば尿細管の浸透圧が上昇し、血液から水分が尿細管へ向かう。
だから、上記3つの副作用がでるのは必然といえる。
利尿薬の作用そのままである。
それからグルコーストランスポーターを阻害するためこの薬の構造は糖に似ていることが予想される。
味が甘いのか気になるところ。
余談だけれど臨床試験のグラフの説明を分かる薬剤師の人っていったいどのくらいいるのだろう。
5%もいないと思うから早急に対策すべきだと思う。(自分も勉強しないといけないのだけど)