某博士課程のblog 2

私立6年制薬学部卒,博士課程進学者のblogです.記事の前にカテゴリ中のprofile(随時更新)をご覧いただきたいと思います.

THE CELL と Atkin's Physical Chmestryの共通点(博士課程英語を学ぶ)

最近,少しずつ将来に向けての投資の時間を作っています.

具体的には,THE CELL , Atkin's Physical chemstry,Physical Chemstry with Applications to the Life Sciences, の3冊の和訳をスタートさせました.

本は下記に挙げておきます.

 

物理化学は非常に重要にも関わらず

自分の学部生時代の苦手分野(やってなかっただけだが)でしたから,

英語と日本語の両方で少しずつ勉強していく予定です.

3 年後には 3 冊とも読了している計画です.

こういうのはやり残してるけど,やらなければ

いつまでたってもできないままですし,時間ができた時にとか言ってたら

一生できませんしね.

 

また,リスニングも再開しました.

いきなり多くの事に手を出しているようですが,

続く気がしています.

というのは,自分は同じことがあまり続かないからです.

もちろん集中すれば黙々と作業しますが,

思いついたらその時にしないと気が済まない.

こういう人は複数したいことを持っておく方がいい気がしています.

また,別々のテキストで英語を勉強すると意外と面白いのです.

同じ単語が違う表現ででてくると,その単語は記憶に定着します.

 

例えば,Physical Chemstry with Applications to the Life Sciences の熱力学の項では

「the region around the system is called the surroundings.」という文章があり,

日本語版は「系の外側を周囲という.」となっています.

熱力学では対象とする想像又は現実の範囲を「系」と呼び,

その周りを「周囲」と呼びます

そして周囲と系の間のエネルギーのやり取りを観察してモデルを構築します.

例えば,物質と熱と仕事を全て通過させる系を開いた系,物質を通さないが,熱と仕事を通す系を閉じた系,断熱系は物質と熱を通さないが仕事は通す,孤立系は全て通さない.

この教科書の例題にはバクテリア(細胞)はどんな系に属するかという問題もあります.答えは開いた系です.

話がそれましたが(本当はそれていないのですが),僕がもう一つ和訳に取り入れているTHE CELL は細胞分子生物学の教科書です.

 

THE CELL 4 版 (最新版ではありません)

Chapter 1の1行目にはこんな文章があります,

「The surface of our planet is populated by living things-curious, intricately organaized chemcal factories that take in matter from their surroundings and use these raw materials to generate copies of themselves.」

日本語版「この地球上に住む多様な生物は,周囲から素材を取り入れて自己を複製する複雑な組織をもった複雑な化学工場といえる.」

 

著者はしっかりと熱力学的に記述していると言えます.

これを別の言葉で置き換えていては成立しない文章です.

他分野を勉強する面白みはこういうところにあるように思います.

周囲という言い方を熱力学以外の分野では,

もしかすると別の定義をしているかもしれません.

それをもう一つ発見した時,また勝手に1人でにやけてしまうかもしれません.

こういう共通点を自分で発見した時,

思わずにやけてしまいます.(変に思われるかもしれませんが本気です)

 

Atkins' Physical Chemistry

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Molecular Biology of the Cell

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生命科学のための物理化学〈上〉

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